NAGI-80 <2020春号> 創刊20周年記念 特集:手から生まれる
創刊20周年記念
特集
「手から生まれる」
「道具は身体の延長」だとよくいわれます。
人類の祖先は、木からおりて二足歩行を始め、手が自由になったので道具を使うようになりました。
より使いやすいよう工夫を重ねた向上心は、やがて人に代わって機械やロボットが労働する現代へ。
限りある自然界から材料を得て、ものづくりをしてきた歴史は、すっかり見えなくなってしまいました。
木、土、染織、金属、ガラス……
自らの仕事に誇りを持つ職人や作家から生み出される一つ一つには温もりや揺らぎがあり、見ても実際に使っても魅了されます。
大量生産されるサイダーの瓶を溶かしてグラスに。
自然繊維にこそよく染まる藍染め。
こつこつと地道な手仕事は、なんでも使い捨てにする現代社会へのアンチテーゼといえるでしょう。
手にとるたび、作り手の顔や声色、工房の景色が浮かんでくる。
そんな生活道具の作り手を紹介します。
①漆椀 笹浦裕一朗
②漆器 玉木さおり
③木工 竹内健悟
④陶器 鈴木大弓
⑤藍染め 岡 博美
⑥草木染ニット 杉本千明
⑦ガラス器 中村一也
⑧鍛造刃物 赤畠大徳
⑨鍛金 何 惠娜
座談会 ギャラリーやまほん×VOLVOX
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