NAGI-64 <2016春号> 特集:豆の個性を際立たせる褐色の職人魂 焙煎珈琲店
特集
豆の個性を際立たせる褐色の職人魂
『焙煎珈琲店』
地方都市にスタバが出現し、いまやコンビニや回転寿司でもドリップしたてのレギュラーコーヒーが飲める時代。
ところが、全日本コーヒー協会の調査によると30年前にくらべて1人あたりの飲用杯数は増加しているものの喫茶店・専門店での飲用量は下降しているという。
そういえば、町かどの喫茶店も年々姿を消しているような…。
そんな中、フランチャイズ店との差別化を図るべく選びぬいた豆を自らの手で焙煎するコーヒーショップやロースターがひそかに増えている。
フルーティー、ナッティー、スモーキー、スパイシー…
コーヒーの風味を表す言葉はどれも詩的で繊細だ。
好みも人それぞれだが、もとをただせばコーヒー豆は農産物。
ワインにおける葡萄と同じく、産地の風土やその年の気候条件作り手によって異なるのが当たり前で豆の個性を引き出し、磨くのが焙煎者・ブレンダーの腕の見せ所。
「コーヒーは苦手」と言う人は、本当においしいコーヒーとまだ出会っていないだけかもしれない。
珠玉の一杯を求めて、妥協しない人々の店を訪ねた。
PART1 焙煎する喫茶店
菰野珈琲倶楽部/nanairo coffee
カフェ ハーツ/カフェ レコンフォール
cafe.muku/ブルーミント/ 豆茂
コトラコーヒー/べにや珈琲店/鍵屋の辻/ミュゼア
PART2 ご当地焙煎の店
カフェめがね書房/珈琲jenico/シェブロンカフェ
ツァラトゥストラハカク語リキ/真戸運永
PART3 焙煎珈琲豆店
ホームコーヒーロースター/珈琲家/Yacuri/豆 一珈琲
オトモニコーヒー/MORI COFFEE/茶夢待夢/B’s shoP
なかむら珈房/38珈琲焙煎所/オニヴァ珈琲
PART4 コーヒー会社
富士珈琲/AGF鈴鹿
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