NAGI-60 <2015春号> 特集:移住者の目線
特集
~長く住み続けていると見えないものがある~
「移住者の目線」
「地方の時代」といわれながらも、現状はあいかわらずの東京一極集中。
地方の活力は失われる一方です。
昨年、若い女性人口の予想減少率にもとづく「2040年の消滅可能性都市」という予測データが話題をよびました。
三重県では伊勢、名張、尾鷲、鳥羽、熊野、志摩の六市、木曽岬、大台、度会、大紀、南伊勢、紀北、御浜、紀宝の八町が挙げられています。
おもに第一次産業が中心の、若者にとって働く場がないといわれる市町です。
そんな中、便利で活気ある都会の生活を手放して、三重へと移住してきた人たちがいます。
田舎暮らしに憧れて、自分らしい働き方を探しに…。
ヨソモン、あるいは一度ヨソを経験してきた人たちのライフスタイルや地域との関わり方は、生まれた土地に住みつづけるネイティブに良い刺激を与えることが少なくありません。
灯台下暗しといわれるように、長く住んでいるとわからない地域の魅力や課題に気付かせてくれるからなのでしょう。
変革を望まないおっとりさんが多い三重県ですが、そろそろ自分たちの未来について真剣に考えないと、大切なふるさとが失われてしまうかもしれません。
個性的な移住者たちのローカルシフト・ストーリー12編をお楽しみください。
第1部
地域を盛り上げるヨソモン
●移住促進Webサイトを立ち上げ情報発信/奥田裕久さん(東京→津市)
●漫画と食堂で東紀州の魅力を伝える/一色登希彦さん、元町夏央さん夫妻(東京→紀北町)
●地域の空き家を漁村体験型ゲストハウスに/弓削 猛さん(千葉→尾鷲市)
●村の森林を守る緑の志士たち/岡本雄大さん(大阪→大台町)
●家づくりの視点で町づくり/久安典之さん(岡山→四日市市)
第2部
これをやるために来た
●パン店主/ドミニクドゥーセさん(フランス→鈴鹿市)
●旅人宿/堤 卓哉さん(大阪→亀山市)
●伊勢和紙職人/中島鉄兵さん(岡山→伊勢市)
●鳥羽水族館学芸員/杉本 幹さん(大阪→鳥羽市)
第3部
田舎暮らしをサポート
●伊賀有機農産供給センター/山口 順さん(大阪→伊賀市)
●早田漁師塾/吉田元治さん(愛知→尾鷲市)
●紀州備長炭/近藤誠孝さん(大阪→紀北町)
第4部
三重への移住のススメ
●移住・交流ポータルサイト
●第一次産業のススメ
●チャート式でわかるあなたにぴったりな移住先
トピックス
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